ECサイト初心者が楽天市場に出店する場合のメリット・デメリットをご紹介

日本で一番利用されているECモールをご存じでしょうか?Amazonと答えた方、残念、不正解です…。

正解は、楽天市場です!

オンラインでの購入が当たり前になった今、楽天市場などのECモールで、出品者としてネットショップを開設する人が急激に増加しています。

そこで、本記事では、ECサイト初心者の方が楽天市場に出店する際のメリット・デメリットについてご紹介します。どんな方が楽天市場出店におすすめかも本文中で解説します。楽天市場への出店を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事で分かること

  1. 楽天市場に出店するメリット・デメリット
  2. 楽天市場への出店をオススメする人

楽天市場ってどんなECサイト?

楽天市場とは、楽天が運営している大型ECモールで、1997年にサービスを開始しました。

冒頭でもお話しした通り、楽天市場は日本で最も利用されているECモールです。2021年12月の視聴者数は5,104万人で、2位にはAmazon、3位にはYahooと日本を代表する大型ECモールが続きます。

図1:2021年12月 月間デジタル視聴者数合計TOP5 ECモール

単純計算して、日本人の2人に1人は月に1回楽天市場を訪れている計算になります。このことからも如何に楽天市場が強大なECモールかお分かりいただけるでしょう。

楽天市場がこれほどまでに利用される背景には、食品や生活雑貨などの日用品から保険や不動産、書籍などありとあらゆるモノが販売されていることと、ポイント還元率の良さなどが理由として挙げられるでしょう。

EC業界に参入する企業が増えている

表1:BtoC-ECの市場規模および物販系EC化率の経年推移(単位:億点)

引用:令和元年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査)

上記の表1は、経済産業省が発表した、ECの市場規模の推移です。ECの市場規模は年々右肩上がりに成長しており、10年で2倍以上に市場規模が拡大しました。2020年からは、新型ウイルスの影響もあり、ECサイトの市場規模は拡大の一途をたどりました。そして、今後もますますECの市場規模は拡大すると予想されています。

表2:楽天連結売上収益

上記の表2は、楽天の2018年から2021年にかけての売上収益をです。表1のECの市場規模と同様に右肩上がりに推移しているのが読み取れます。

また、2018年には、約4万4000店舗であった楽天市場の出店舗数は、2021年には、5万店舗を超えました。この結果から、楽天市場の店舗数も年々増加していることが分かります。

 

楽天市場に出店するメリット

国内最大級の集客力

楽天市場は、国内最大級の集客力を持つECサイトで、月間5000万人ものユーザーが楽天市場を訪れます。

これだけの高い集客力を持っているということは、より多くのお客様に自分のショップの商品をご覧いただけるチャンスがあるということです。

さらに、集客力は売上に直結します。例えば、全く同じ商品を取り扱っているお店でも、最も人口が多い都道府県である東京の店舗とと最も人口が少ない鳥取店舗では、間違いなく東京の店舗の方が1日の売上額は多いはずです。

このように、楽天市場では、国内最大級の集客力を活かして売上を伸ばせる可能性があります。

また、楽天市場が高い集客力を誇る理由は、品ぞろえの数やポイント還元率の良さなどもありますが、「楽天スーパーセール」などのキャンペーンや楽天が開催するイベントによって、より楽天市場に多くの人が訪れます。

出店舗側も楽天が定期的に開催するイベントに上手く参加することで、売上を伸ばせます。

EC市場でのシェア率の高さ

グラフ:総合通販業界シェア

上記は、総合通販業界のシェア率を表したグラフです。楽天市場は、28.2%で業界No.1シェア率を誇ります。

楽天市場が、シェア率No.1を誇る背景には、「出店時のルールや商品に対する取り締まりが厳しい」と運営側の管理があります

楽天市場では、取り扱い禁止商品や表記違反などのルールが明確に定められており、常に運営側が監視しています。明確なルールを設けることで、悪徳店舗が楽天市場には存在しなくなり、顧客は安心して楽天市場を利用できます。

その結果、楽天市場のリピーターが増加し、楽天市場全体で安定して売上を伸ばせます。これによって、出店舗側も楽天市場で安心して、商品を販売できます。

 

楽天ECコンサルタントのサポートが受けられる

楽天市場に出店したショップには、必ず楽天ECコンサルタントが付きます。楽天ECコンサルタントは、楽天市場に出店している店舗のサポートし、担当している店舗の売上を伸ばしていくことを目的としています。

具体的に、商品の価格設定の提案や利益率向上のために対策、SEO改善など楽天市場で売上を伸ばしていく為に必要提案をショップにしてくれます。

楽天ECコンサルタントとの連絡は、メールだけでなく電話で直接会話もできるため、より詳しくサポートを受けられる点が魅力的です。

たった一人で売上を上げるのは難しいように感じますが、頼れるパートナーと一緒になら困難も乗り越えられるはずです!

 

楽天市場に出店するデメリット

 

出典料が高い

楽天市場は、Amazonなどの他のECモールと比較すると出店料がやや高めです。

楽天市場には、以下3つの出店プランがあります。

  • がんばれ!プラン(月額19,500円)
  • スタンダードプラン(月額50,000円)
  • メガショッププラン(月額100,000円)

上記の出店プランを見ると最低でも月額19,500円(がんばれ!プラン)かかり、やはり出店料が高いように思えます。しかし、楽天市場を利用する最大のメリットは、楽天市場が持つ集客力です。

いくら素晴らしい商品を取りそろえたとしてもお客様に見てもらえなければ、売上はいつまでたっても0円です。売上を立てるためには、多少出店料が高かったとしても、集客力がある場所で販売するのが得策です。

また、プラン選びのポイントは目指す月商から決めると良いでしょう。具体的に月商140万円を超える場合は、スタンダードプランがお得です。

楽天ECコンサルタントは自分では選べない

出店者側は楽天ECコンサルタントを自身で選べません。また、良いコンサルタントと巡り合えたとしても短期間でコンサルタントが変更になってしまうケースも珍しくありません。

さらに、楽天ECコンサルタントは1人で100店舗ほど担当しているため、担当しているショップ全て均等にサポートできるわけではありません。

しかし、だからと言って、楽天ECコンサルタントはあてにしない方が良いというわけではありません。

楽天ECコンサルタントは、楽天市場で売れている商品や商品ジャンルなど、楽天市場の内部的な情報を持っているため、確かなデータを基にアドバイスしてくれます。

必ずしも優秀なコンサルタントが担当になってくれるとは限りませんが、楽天ECコンサルタントとは、有効的な関係を築きましょう。

価格競争に巻き込まれるケースがある

価格競争とは、同じメーカーの商品、または同レベルの品質の商品がたくさんのショップから出品され、ショップごとに差別化がないため、商品の価格を下げることで、競合他社へ競争を仕掛けることです。商品の需要と供給のバランスが崩壊してしまうことで価格競争が生まれてしまいます。

価格競争は、楽天市場だけに限ったことではなく、大型ECモールではよく起こりうる現象です。

価格競争に巻き込まれてしまうと、商品の価格を下げなければ、ユーザーに購入してもらえません。そうなると当然ショップの売上も少なくなってしまいます。

価格競争を脱却するキーワードは「差別化」です。他のショップと差別化を図ることで、自分のショップの商品を適正な価格で、ユーザーに購入していただけます。

他ショップとの差別化を図るために、まずは自分のショップでは、どんな価値を顧客に提供できるのかリサーチすることから始めましょう。

楽天市場への出店はこんな方におすすめ!

楽天市場への出店は、以下のような方にオススメです。

  • 集客力の高いECモールを探している方
  • コンサルタントによる手厚いサポートを受けたい方
  • 楽天スーパーセールなど大型のイベントが開催されるECモールを探している方

国内最大級の集客力を誇る楽天市場では、自分で集客を意識しなくてもある程度お客様に自身のショップの商品を見てもらえます。特に、ネットショップ初心者のような自身で集客をするのが困難な方には、楽天市場のように強力な集客力を持ったECモールはおすすめです。

また、自分一人で売上を上手く伸ばせるか不安な方も、楽天ECコンサルタントによる手厚いサポートが受けられる楽天市場は良いでしょう。頼れる人が一人でもいると、精神的にも安心できます。

さらに、楽天市場で成功した出品者を見ていると、楽天スーパーセールなどのイベントを上手く活用したことで、上手く売上を伸ばせたという出品者が多いように感じました。楽天スーパーセールは、規模感が大きく、出品者にもチャンスが存分にあるため、定期的にイベントを開催してくれるECモールをお探しの方にも楽天市場はおすすめです。

まとめ

本記事では、ECサイト初心者が楽天市場に出店するメリット・デメリットをご紹介しました。

楽天市場のメリット・デメリットについてご理解いただけたでしょうか?冒頭でもお話しした通り、ネットショップの市場規模は、年々増加しており、今後も市場規模は拡大していくと予想されています。

今回の記事を参考にして、自分に合ったECモールを探していただければ幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。