【家電編】成功事例からみる、売れている家電ECサイトに共通している3つの点とは?

一言にECサイトと言っても様々なジャンルがあります。本記事では、多数あるECサイトジャンルの中から家電ECを取り上げます。

家電ECでの成功事例から、売れている家電ECサイトに共通点まで詳細に解説していきます。家電ECサイトの運営に興味がある方や既に家電ECサイトを運営している方はぜひ最後までご覧ください。

この記事で分かること

  1. 家電ECの成功事例
  2. 売れている家電ECの共通点

家電ECの市場規模は?

物販系分野のBtoC-EC 市場規模 参照:経済産業省

経済産業省から発表されたデータによると、生活家電、AV機器、PC・周辺機器等の2020年の市場規模は23,489億円でした。前年の2019年が18,239億円であったことから、1年で28.79%も市場規模が拡大しました。

さらに注目すべきは、EC化率で生活家電、AV機器、PC・周辺機器等の2020年のEC化率は37.45%で、書籍、映像・音楽ソフトに次いで2番目にEC化率の値が大きいです。このため、家電はECサイトでの販売に適した商品と言えるでしょう。

家電ECの成功事例4選

ここからは、家電ECの成功事例を4つご紹介します。

ヨドバシカメラ

サイトURL:https://www.yodobashi.com/

ヨドバシカメラは、2020年の家電EC業界で売上高がトップの2,221億円を記録しました。

ヨドバシカメラが、家電EC業界で1位の売上高を獲得できた理由は、ECの弱点である配送料と配送日数に強化したためです。ECサイトは注文してから商品が届くまで時間がかかり、配送料がかかるECサイトもあります。ヨドバシカメラは、そのECの弱点に着目して翌日に商品が到着する地域を全国に拡大し、配送料を無料にすることで、他のECサイトと差別化を図りました。

また、ヨドバシカメラのECは、商品の検索しやすく、注文も迷わず行えるといった操作性の良さから多くのユーザーに利用されるようになり、売上を伸ばすことに成功しました。

ビックカメラ

サイトURL:https://www.biccamera.com/bc/main/

ビックカメラの2020年4月の会員登録者数は、前年の同月比の3倍を記録しました。

2020年4月は、新型コロナウイルスの影響で、外出自粛が呼びかける声が多く、消費者は実店舗に足を運んで買い物することができませんでした。

そのため、ECで商品を購入する消費者が増加したのですが、ビックカメラがECに多くの顧客を誘導できたのは、実店舗で利用できるビックポイントをECでも利用できるように変化させたのが大きいでしょう。これにより、これまでに実店舗での買い物で貯めたポイントを消費者が有効期限が切れる前に消費でき、ビックカメラのECの売上も大きく上昇しました。

カメラのキタムラ

サイトURL:https://shop.kitamura.jp/

ECサイトでの購入は、実店舗のように商品を直接見ることができないため、実際に届いた商品が自分のイメージと異なる場合も多く存在します。

そんなECサイトの弱点を克服するため、カメラのキタムラは、YouTubeで商品の紹介を始めました。動画での商品紹介は、画像だけの商品紹介と比較して、操作性やサイズ感をイメージしやすいため、有効的です。

この結果、カメラのキタムラはEC事業で成功を収めました。

上新電機

サイトURL:https://joshinweb.jp/top.html

上新電機は、楽天市場やYahoo!ショッピングといったECモールを利用することで、ECでの売上を拡大することに成功しました。

通常、大型家電量販店などの自社でECサイトを運営している家電を取り扱う企業は、販売手数料や利用料がかかるECモールを使いたがりません。

しかし、ECモールは、高い集客力を持っているため、うまく活用することで売上を拡大させられます。上新電機は、実店舗を含む全体の売上ではヤマダ電機の1/4ほどの売上しかありませんが、ECではヤマダ電機よりも多く売上を立てています。この結果から、上新電機がいかにECサイトを通して商品を購入されているか理解できるでしょう。

売れている家電ECに共通している3つの点

本項目では、売れている家電ECに共通している点を3つご紹介します。

ECが使いやすい

ECの売上を伸ばすためには、ECの操作性や使いやすさが重要になります。

売れている家電ECは、操作がしやすく、初心者の方でも迷わずに注文できるとECサイトになっています。

また、探したい商品をサイト内ですぐに見つけられるように、検索力にも優れたECサイトにしておく必要があります。

ポイント制の導入

多くの家電を取り扱う企業では、ポイント制を導入しており、リピーターの獲得に繋がっています。

2020年から続く新型コロナウイルスの影響により、まだまだ外出をためらう人も多くいるでしょう。そこで、多くの企業ではポイントを実店舗だけでなくECサイトでも使えるように共有化し、実店舗に足を運ぶことのできないお客様でもポイントを利用して買い物ができるようにしました。

これにより、今まで実店舗でしか商品を購入しなかったお客様が、ECサイトでも商品を購入してくれるようになり、ECサイトの売上も増加しました。

ECサイトに商品レビュー欄を設ける

売れているECサイトでは、商品に対する評価を書きこむ商品レビュー欄を設けています。

最近では、ECサイトの商品レビューを基に、購入するか検討する人も多くいます。また、ECサイトに設けられたレビュー欄は、率直な意見を書きやすいため、企業側も商品レビューを見て改善点を洗い出すことが可能です。

まとめ

本記事では、家電ECの成功事例、売れている家電ECの共通点をご紹介しました。

記事の中でもお話しした通り、家電はECと相性の良い商品です。今回紹介した成功事例や売れている家電ECの共通点をぜひ、自身のECにも取り入れてみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。