日本最大手のECモール「楽天市場」には、多くのネットショップが出店しています。
「楽天市場でECサイトをはじめたい。けれども何から始めれば良いのかわからない。」
「楽天市場に出店するメリットはあるの?」
「デメリットはどんなものがあるの?」
など疑問や不安があるのではないでしょうか。
本記事では、楽天市場でECサイトを構築する方法と、メリット・デメリットを口コミも合わせて紹介していきます。
この記事でわかること
- 楽天市場の出店の流れがわかる
- 楽天に出店するメリット・デメリットがわかる
楽天ECとは
楽天グループは国内ECの取扱高が4.5兆円と日本最大で、総合モールの「楽天市場」、ファッションモールの「Rakuten Fashion」、フリマアプリの「ラクマ」などさまざまなインターネット上のショッピングモールを開設しています。
楽天市場への出店は、ECモール国内最大級の楽天市場という大きなショッピングモールの一角にお店を構えるイメージです。
楽天市場は、集客力に優れ、初めから売上が出やすいことから人気があるサービスです。
出店前の流れ
楽天市場に出店する流れを説明します。
大きな流れは、資料請求→出店申込→利用開始→開店です。
まずは資料請求から出店申込の部分について解説します。
資料請求
申し込みの前に、資料請求をして大まかな流れをつかんでおきましょう。
資料には楽天市場の概要、出店の成功の秘訣などが記載されています。
資料請求は、「Rakuten 出店案内 資料請求」から請求してください。
出店申込、出店審査
次に出店申込をします。出店の申し込みはWEBサイトより行えます。
「楽天市場 出店申込情報の入力」から、出店にあたっての必要手続きの記入などを行います。出店審査の完了までにはおよそ2週間から1ヶ月程度かかります。
出店審査に関しては、「出店審査や取扱商材に関する注意事項|楽天市場」を参考に、提出書類、その他にも用意するものが各種あるので準備しておきましょう。もし不安な点やわからないことがあれば、新規出店コンサルタントに相談が可能です。
出店後にやること
出店審査が無事に通り、利用開始となってからの流れを次に見ていきましょう。
開店準備、開店前審査
出店申込をして手続きが完了したら利用開始となります。
RMS(Rakuten Marchant Server)という楽天の管理システムを用いて実際のページを作成していきます。ショップの情報、決済、配送などの準備をしておき、買い物ができる状態へとしていきます。
また、デザインの幅が広い楽天GOLDを使用してページを作成する方法もあります。
楽天市場に自社のショップを作成し、決済や配送の準備を整えます。開店前審査を通過すれば、開店が可能です。開店準備と開店前審査でおよそ2週間から1ヶ月程度かかります。
商品ページの作成
商品ページは以下の4つの項目に分けて作成していきます。
- カテゴリ作成
- 商品登録
- お店全体のデザイン設定
- トップページの作成
カテゴリ作成
ユーザーがどのような切り口で商品へたどりつくかを想定しながら、商品分類するページを作成します。
商品登録
販売したい商品を登録します。商品登録には、商品の画像や説明文、価格などの情報を入力していきます。
ショップ全体のデザイン設定
ショップデザインの設定を設定します。あらかじめ枠組みが決まっているので、それに従って設定していきます。
また、複数のデザインの登録も可能なので、商品に合わせてデザインを選択することも可能です。
トップページ作成
ページの作成方法には以下の2種類があります。
- RMS
- 楽天GOLD
基本はRMSを使用して、ショップのデザインの作成をします。
しかし、RMSのみであるとデザインが制限されてしまうため、より作り込んだデザイン性の高いページ作成には楽天GOLDを活用するとよいでしょう。事前の申し込みが必要です。
トップページは、実店舗におけるエントランスやショーウインドウのような役割です。主力商品や一押しの商品を登録し、アピールしてユーザーを惹きつけましょう。
メリットと口コミ
楽天市場への出店のメリットを3つ紹介します。合わせて口コミも記載しますので、出店の参考にしてください。
集客力が高い
「出店したらすぐに買いにきてくれて、商品が売れた。初めて売れた時は嬉しかった。」
「知名度がない当店でも、楽天内の検索で上位に上がったことで、以前より売上が上がった。」
楽天市場は楽天会員へ向けて販売できることが大きなメリットです。2021年6月現在で楽天会員数は1億2,000万人を超えており、年々増加しています。
一方で、楽天のようなECモールに出店せず自社でECサイトを構築する企業が増加しています。簡単に立ち上げが可能であるサービスが増加したり、利益率の高さなどもあることが主な要因です。
しかしながら集客はたやすいものではありません。
知名度が当初からある程度高い企業は集客も可能ですが、国内最大級の集客力を持つ楽天市場への出店は大きな魅力となるでしょう。
サポート体制が充実している
「ページ制作やシステム設定などの運用上でのトラブルに電話やチャットですぐに対応してくれた。」
「専任コンサルタントがついてくれて、キャンペーンの案内や広告商品について教えてもらえた。」
マーケティングスキルを学ぶことができる「楽天大学」で、ショップの成功につながるためのサポートが充実しています。
また専任のECコンサルタントがつき、ショップの売上を上げる施策の相談や、トラブルが起こった時の相談にも乗ってくれる心強いパートナーです。
販促方法を活用できる
「楽天スーパーセールやお買い物マラソンなどの集客イベントを定期的に開催していて、新規のお客さんもたくさん来てくれた」
「楽天ポイントの倍率を増やせたり、メルマガ限定クーポンが発行できたりしたので、リピーターを多く獲得できた」
楽天市場のECモールの知名度を活かして、顧客を多く獲得できます。
楽天では「お買い物マラソン」と「楽天スーパーセール」のセールイベントを定期的に開催しており、条件をクリアした店舗だけが検索結果に表示される特別な機能や、クーポンなどの連動した施策もあります。
デメリットと口コミ
続いて楽天市場への出店のデメリットを3つあげていきます。こちらも合わせて口コミを記載しましたので、出店の参考としてください。
初期費用、月額費用が割高
「思いがけない費用が発生することを後から知りました。」
「他のサイト構築サービスと比べて、初期費用も維持費も高い」
出店料が特に他社と比べて高いのがデメリットです。初期費用や毎月発生する月額費用が割高なので、売上をある程度伸ばしていかないと運営が厳しくなることも考えられます。
また、販売時の手数料として、カード決済、ポイント原資、アフィリエイトなどの各種手数料も売上に応じて発生します。
モールの特徴を活かして、売れるショップの運営をしていく必要があるでしょう。
運営に不満が出てくる
「途中から使えないタグが増えていった」
「サポートやコンサルタントがわかりにくい」
楽天ではかなり仕様変更を頻繁に行います。
例えば最初の口コミに出てくる「タグ」というのは、HTMLやCSSなどの表示ページのタグのことで、改訂されたルールによっていくつかのタグが禁止されたことがありました。
ページ作成に知識がある人であれば、すぐに対応が可能かもしれませんが、調べるのに時間がかかってしまうこともあるでしょう。
また専任のECコンサルタントにばらつきがあるため、経験が浅い担当者だと理解に乏しい場合があり売上にも大きく影響してしまいます。
一部プロモーションが自由にできない
「お客様のメールアドレスを外部保存できない。」
「顧客リストを持ち出せない」
お客様のメールアドレスを外部保存できないのは、楽天市場でのショッピングモール全体での信頼向上のため、個人情報の漏えい防止のためです。
そのため例え獲得した顧客であっても楽天内のみでしか取引できません。
まとめ
本記事では楽天が運営するショッピングモール「楽天市場」への出店とECサイト構築について解説しました。
集客力に優れ、専任コンサルタントがつくなどサポート体制が充実し、販促方法もさまざまなものがあるというメリットがあります。
利用料が高いデメリットがありますが、コストパフォーマンスに優れるECサイトの構築方法です。
ぜひ興味がある方は資料請求をして楽天市場への出店を検討してください。