【化粧品編】成功事例からみる、売れている化粧品ECサイトに共通している3つの点とは?

新型コロナウイルスの影響により、化粧品業界の売上は低下傾向にあります。しかし、SNSやインフルエンサーマーケティングが発達したことから、化粧品ECの市場規模は拡大しています。

本記事では、そんな化粧品ECの市場規模から、売れている化粧品ECの事例紹介、売れている化粧品ECの共通点を解説していきます。化粧品のECサイトを運営している方やこれから化粧品ECサイトを運営したいと考えている方はぜひ最後までご覧ください。

この記事で分かること

  1. 化粧品ECの成功事例
  2. 売れている化粧品ECの共通点

化粧品ECの市場規模は?

経済産業省が発表したデータによると、2020年の化粧品ECの市場規模は7,787億円でした。2019年が6,611送円であったことから、1年で1,000億円以上市場規模が拡大したことが分かります。しかし、化粧品のEC化率は2020年時点で、6.72%とEC化率は現状まだまだ低い状態であると言えるでしょう。

化粧品は商品の種類が豊富であることやSNS・インフルエンサーマーケティングをやりやすいことから、ファッションと同じく、ECに適した商品と言われています。そのため、今後化粧品ECの市場規模が拡大することはもちろん、EC化率も上昇していくと予想されています。

化粧品ECの成功事例4選

ここでは、化粧品ECで成功事例を4ブランドご紹介します。

資生堂

 

https://www.shiseido.co.jp/

資生堂は、日本のみならず海外でも商品を販売しており、世界88ヵ国で累計224個ものビューティーアワードを獲得しました。資生堂では、「ワタシプラス」というサイトを運営しています。「ワタシプラス」では、メイク術や美容に関するコラムの掲載や美容のプロによるライブコマースの配信、ARフィルターを利用してのメイク体験など美容に関するあらゆる情報をキャッチできます。ただ単に化粧品を販売するだけでなく、美容に関する情報を幅広く知れる点が資生堂のECが人気の理由です。

MIMC(エムアイエムシー)

https://www.mimc.co.jp/shop/default.aspx

MIMCのECサイトの特徴は、商品1点1点に対して、お客様からの口コミ・レビューがある点です。お客様からのレビューには商品の良い点だけでなく、悪い点もはっきりと記載されるため、よりリアルな商品情報が知れます。そのため、特に商品を実際に手に取って試すことができないECサイトでは、レビューを参考に商品を購入するか検討する方も多いでしょう。また、MIMCのECサイトには、スタッフレビューも記載されており、プロ目線から見た商品の情報を知れる点もMIMCのECサイトが人気の理由です。

THERR

https://www.threecosmetics.com/onlineshop/default.aspx

THREEは、日本のコスメブランドで、国産のオーガニック素材を使っているのが特徴です。敏感な日本人の肌でも安心して使用できることより、現代の女性から絶大な支持を集めています。THREEのECサイトは、白の背景をベースに優しく分かりやすい雰囲気が感じられます。また、THREEのECサイトではプレゼントキャンペーンを定期的に開催しており、一定の金額以上商品を購入するとトートバックや美容マスクなどがプレゼントされる点も購入者の購買欲を引き立てます。

Aesop

https://www.aesop.com/jp/

Aesopはオーストラリア発のスキンケアブランドで、女性だけでなく男性からも支持を集めます。Aesopが人気の理由は、体に優しいオーガニック製品であることと、持っているだけでテンションの上がる優れたデザイン性です。AesopのECサイトは淡いクリーム入りの背景が特徴的で、商品一つ一つの画像から繊細さを感じます。また、ギフトやプレゼントにもピッタリの商品が多く、男女問わず人気を集めています。

売れている化粧品ECに共通している3つの点

ここでは、売れている化粧品ECに共通する点を3つご紹介します。

共通点1:付加価値を付ける

売れている化粧品ECサイトの共通点の1つ目は、付加価値です。付加価値とは、商品やサービスに会社独自の価値を提供すること意味します。具体的には、プレゼントキャンペーンの実施やオンライン限定の商品を取り扱うなどがECサイトにおける付加価値と言えるでしょう。ECサイトやブランドに付加価値を上手く取り入れることで、他のECサイトと差別化ができ、ファンを増やせます。

共通点2:男性でも使用できる商品が販売されている

近年化粧やスキンケアに力を入れる男性が増えています。リクルートスタイルのデータによると、2019年下半期で20代男性の12.3%がファンデーションを購入していることが明らかになりました。今後ますます、男性向け化粧品の売上を伸びると予想されており、メイク=女性といった考えは若者の間では、既に古いものとなっています。売れている化粧品ECサイトでは、ユニセックスで使用できる商品の販売や男性向け化粧品の情報発信などを行っています。資生堂が運営する「ワタシプラス」では、メンズ向けの美容情報を掲載したコラムページが既に作成されています。

共通点3:SNSやインフルエンサー、ライブコマースの活用

売れている化粧品ECサイトでは、SNSやインフルエンサー、ライブコマースを活用して販促しています。最近では、SNSから商品を知り、購入に至るケースが多く、10代20代をメインターゲットとしているブランドでは特にSNSに力を入れています。また、インフルエンサーを活用しての販売も効果的です。ブランドのファンだけでなく、インフルエンサーのファンも巻き込めるため、顧客の拡大に繋がります。最近では、ライブコマースといった動画で商品を紹介し、販売する方法も徐々に人気を高めています。ライブコマースでは、プロの専門家から直接商品の情報を知ることができ、視聴者は配信者にチャットを使って質問ができます。このように、双方向からのコミュニケーションがライブコマースが人気の理由です。このように、売れているECサイトでは、複数のツールを使用して商品やブランドの認知度を高めています。

 

まとめ

本記事では、化粧品EC業界の動向から、化粧品ECの成功事例、売れている化粧品ECの共通点を解説してきました。

化粧品ECは、今後ますます市場規模が拡大することが予想されているため、化粧品ECサイトをこれから運営する予定の方は、ぜひ本記事を参考に売れているECサイトの共通点を取り入れてみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。