はじめてECサイトを立ち上げようとする時にまず候補として上がるのが、BASEとShopifyです。
どちらも非常に人気のECサイトプラットフォームのため、実際に使うとなると迷いますよね。
両者とも同じサービスに思えますが、実際に使ってみると機能面や料金面で明確が違いがあります。
それらを上手く把握した上で利用することで、ECサイト運営の成功により近付けることでしょう。
今回はそんなBASEとShopifyの違いについて比較しながら解説します。
この記事でわかること
- BASEとShopifyの料金面・プランの違い
- 自分が運営したいECサイトに相応しいプラットフォーム
BASEとShopifyはショッピングカートASP
BASEとShopifyは「ショッピングカートASP」と呼ばれるプラットフォームです。
ショッピングカートASP(通称:ASP)とは、アプリケーションソフトをネット経由で提供しているプロバイダを指します。
ざっくり簡単に言えば、ECサイトを構築するために必要なシステムを提供しているサービスと思ってください。
ECサイトを始めるにあたって必要な機能が全て揃っているため、初心者の方や企業にとっては非常にありがたいサービスです。
想定する年商はおおよそ100~1,000万円あたりで、小中規模のEC事業者が適当でしょう。
また、ショッピングカートASPにはクラウドECという良く似たサービスがありますが、それぞれ明確に違います。
- ショッピングカートASP:提供されたフォーマットを使ってECサイトを運営する
- クラウドEC:購入したソフトウェアを使って自社でECサイトを独自に構築・運営する
ショッピングカートASPはどちからといえば、共通のECプラットフォームをレンタルするようなイメージです。
そのため提供されているフォーマットしか使えませんし、デザインの数が多くとも独自色を出すのは難しくなっています。
一方のクラウドECは独自色は出せるものの、コスト面が非常に大きいという側面を持ちます。
BASEとShopifyはどちらがどんな方におすすめ?
BASEとShopifyはどんな方にオススメなのでしょうか。
双方ともスマホでも管理できるという便利な部分は変わりませんが、どういった方にオススメなのかは気になりますよね。
一言で言い表すと、以下のようになります。
- BASE → 初心者にオススメ
- Shopify → 個人事業主・企業にオススメ
どういうことなのか、もう少し深掘りしてみましょう。
誰でも簡単に始められるBASE
BASEのオススメポイントは、なんと言ってもその手軽さです。
誰でも簡単にECサイトを始められるのが特徴で、3つの項目を埋めるだけでショップが開設できます。
これは非常に驚異的な速さで、ものの10分もあれば自分だけのお店ができていることでしょう。
他にもBASEでオススメできるポイントは以下のようなものがあります。
- BASEかんたん決済が便利
- デザインテンプレートが多い
- BASE Appによって機能が拡張できる
それぞれどういったものか見てみましょう。
BASEかんたん決済が便利
BASEでは決済方法として「BASEかんたん決済」というシステムが採用されています。
この決済では、クレジットカード・・キャリア決済・コンビニ決済など国内向けのECサイトとして提供したい支払い方法が一通りそろっています。
そのため利用者が不便に感じることなく決済できるのが利点です。
デザインテンプレートが多い
BASEはデザインテンプレートが多いのも特徴です。
無料のテンプレートは10種類と少なめですが、5,000円以上の有料テンプレートとなると100種類以上にもなるため、自分の好きなデザインのお店を開設できます。
他社との差別化もできるのでオススメです。
BASE Appによって機能が拡張できる
BASEには「BASE Apps」という拡張機能があります。
以下の2種類の機能が用意されています。
- Official Apps:BASE独自で開発した拡張機能
- Connect Apps:サービス展開する企業と連携した拡張機能
それぞれ使いたい者を導入することで、サイトの使い勝手を良い方向へ持っていくことが可能です。
70子以上のAppsが提供され、そのほとんどが無料で使えるためBASEを利用するのなら是非活用したい機能となっています。
事業として頑張るならShopify
Shopifyは2004年にカナダで創業された世界シェアNo.1のECプラットフォームです。
様々な国で愛用されていることもあり、ECサイトを運営するにおいて欲しい機能が揃っています。
特にECサイトに本腰を入れたい方にはもってこいで、個人事業主や小中規模の企業にオススメです。
そんなSgopifyのオススメポイントは以下になります。
- 高い機能拡張性
- 高度なストア分析
- 豊富な決済方法
- 越境ECに強い
それぞれ詳しく見てみましょう。
高い機能拡張性
ShopifyではBASEと同じく拡張機能が提供されています。
これを導入することでECサイトに様々な機能を追加することが可能です。
拡張機能には無料と有料のものがありますが、合計で4,100以上という凄まじい数にのぼります。
そんとあめカスタマイズ性が非常に高く、自分好みのECサイトにすることも夢ではありません。
高度なストア分析
Shopifyには高度なストア分析機能が実装されています。
ECサイトを運営することにおいて、そのお店の分析は必要不可欠です。
ページを訪れた顧客がどのような動きをして商品を買ってくれたのかを分析することで、次の売上へ繋げられます。
Googleアナリティクスとの連携も可能なため、データ分析に基づいたマーケティングができます。
豊富な決済方法
Shopifyには「Shopifyペイメント」と呼ばれる決済サービスがあります。
BASEでは国内向けの決済方法が主流でしたが、Shopifyでは更にAmazon PayやApple Payといった決済方法も可能です。
決済方法を増やすことは単純に購入率を上げることにも繋がるため、選択肢の多さは売上にも直結します。
また後述する越境ECにおいてもこの豊富な決済手段は大いに役立ってくれるでしょう。
越境ECに強い
近年では海外の客に向けて商品を販売する越境ECが注目を集めています。
Shopifyは元々が海外発祥ということもあり越境ECに非常に強いサービスとなっています。
世界175カ国で使われているのもあり、様々な言語・通過・配送方法に対応しているため、越境ECをする上で強い味方になるでしょう。
越境ECを視野に入れている方にとって、Shopifyは非常に有用なプラットフォームです。
BASEとShopifyを手数料で比較
BASEとShopifyを使ったときにかかる手数料はどのようなものがあるのでしょうか。
手数料はECサイトを運営する上で重要です。
想定する売上と比べてどちらが良いのか判断する材料にしてくださいね。
BASE
BASEは初期費用・月額費用がかかりませんが、他の手数料で結構取られているのがわかります。
そのため商品の点数が多かったり売上が大きかったりする場合は、あまり向いていません。
個人でECサイトを運営したい方に向いている料金設計です。
Shopify
Shopifyも同様に初期費用がかかりません。
一方で月額費用がかかってしまいます。
ドル建て決済なのでその時の価格にはなりますが、ベーシックプランでおおよそ3,000円ほどになるでしょう。
コースも3種類用意されていますが、基本的な機能の差はありません。
そのため手数料や、ECサイト運営に関わるスタッフの人数などで決めると良いでしょう。
BASEとShopifyをプランで比較
BASEとShopifyで容易されているプランはどのようなものがあるのでしょうか。
単一プランのみだったBASEも2022年4月より新料金プランをスタートさせると発表しています。
2022年3月時点で判明しているプランを比較すると、以下のようになります。
BASE
従来のプランは個人や小中企業が運営する際には非常に便利でしたが、規模が大きくなるにつれて手数料がネックでした。
グロースプランは手数料を引き下げることで、売上規模が大きくなった方でも使いやすくなっています。
従来のプランでは満足できなくなった方向けのプランと言えます。
Shopify
Shopifyのプランで大きく変わってくるのが、運営スタッフのアカウント数です。
特にチームでECサイトを運営している場合、複数人で管理画面を操作できるのは非常に有用でしょう。
また分析レポート機能がついていることもあり、マーケティングにも活用できます。
ECサイト運営に力を入れたい際には役立ってくれるプランとなってくれます。
個人の方であれば、基本的にはベーシックプランでも問題ないでしょう。
まとめ
BASEとShopifyは共にショッピングカートASPのサービスです。
誰でも簡単に始められるのが特徴で、両者ともに強みが明確にわかれています。
初心者の方が国内向けに販売するのであればBASE。
個人事業主・企業の方が海外も視野に入れて販売するのであればShopifyが妥当でしょう。
料金体系やプランもそれぞれ違うため、自分が運営したいECサイトに合ったサービスを選んでくださいね。