「ECサイトをこれまでに作ったことはないけれど、ネットショップを開設したい!」
「費用をあまりかけずにECサイトを構築したい。」
このような要望や願望をお持ちの方が、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ECサイト構築サービスの「BASE」を活用すれば、初心者でも簡単に無料でECサイトを構築できます。
本記事では、BASEについて解説や特徴と、メリットやデメリットをそれぞれ紹介します。
なお、本記事の情報は2022年8月現在のものです。
この記事でわかること
- BASEの特徴がわかる
- BASEでの構築のメリットデメリットがわかる
BASEとは?
「BASE(ベイス)」は、BASE株式会社が運営するECサイト構築のASPサービスです。
ASPとは、「アプリケーション・サービス・プロバイダ」の頭文字をとったもので、アプリケーションソフトの機能をインターネットを介して提供するサービスや事業者のことを指します。
ECサイト構築のASPは手軽に始められ、HTMLなどWebサイト構築の専門知識を特に必要とせず、費用も抑えられるため、近年は人気が高まっています。
BASEを利用したショップ開設数は180万を誇ります。
BASEは日本国産のサービスであり、初期費用・月額料金は無料でECサイトを開設できます。
BASEの特徴
BASEのコンセプトは「誰でも簡単に使えるネットショップ作成サービス」です。
BASEには、
- 初期費用・月額費用が無料でECサイトを開設できる
- Webサイト構築に関する特別な専門知識は不要
- 初心者向けサポートが充実
の特徴があります。詳細は後の項で解説します。
BASEの構築費用
BASEを活用してECサイトを構築する初期費用は無料です。
月額の料金プランには2種類あります。利用できる機能は、2つのプランで変わりはありません。
1つ目の料金プランである「スタンダードプラン」は、月額費用は無料です。
商品が売れた段階で、売上金額に対して、サービス利用料が3%、決済手数料が3.6%+40円がかかる料金プランです。
2つ目の「グロースプラン」は、月額5,980円です。売上金額の決済手数料は、スタンダードプランより低めの2.9%に設定された料金プランです。
また、月額料金は年間契約でまとめて支払うと59,760円で、1ヶ月あたり4,980円とお得に利用できます。
新規登録時はスタンダードプランで登録され、管理画面からいつでもグロースプランへの切り替えができます。
初めはスタンダードプランにして、売上が上がってきたらグロースプランに変更することがおすすめです。
目安として、月商17万円以上であれば、グロースプランの方がお得なので規模の大きなショップに向いているでしょう。
またどちらのプランでも、開設直後から使える決済手段の「BASEかんたん決済」が利用可能です。BASEかんたん決済は、豊富な決済方法ですぐに始められます。
対応している決済方法には、
- クレジットカード決済
- キャリア決済
- 銀行振込
- コンビニ支払い、Pay-easy
- 後払い
- PayPal決済
- Amazon Pay
の7種類があります。
国内向けのECサイトを始めるのであれば、十分な決済手段と言えるでしょう。
BASEが決済を仲介するエスクロー決済なので、安心して取引ができるようになっています。
BASEは初心者におすすめ?
BASEはECサイト初心者におすすめです。
なぜならWebに関するさまざまな専門知識を必要とせず簡単にECサイトが構築できるからです。
初期費用は無料で、スタンダードプランであれば商品が売れるまでは料金が発生しないため、リスクなくネットショップの運営を始められます。
ショップの構築の初期段階では、集客があまり見込めないため、集客の準備段階として最適です。
集客が進み売上が増えてきたら、グロースプランへ切り替えることでコストを抑えられます。
BASEでECを構築するメリット
BASEでECサイトを構築するメリットを紹介します。
料金について安く抑えられる点については、前の項で説明したので、他のメリットを解説します。
ネットショップ作りのサポートが充実
ECサイトを構築するためのサポートが充実しています。
ショップ運営のノウハウ、最新情報、使い方までを発信している「BASE U」というサイトがあります。
さらに、チャットサポートがあるので、わからないことがあってもすぐにオンラインで質問可能で、解決法を教えてもらえます。
また、ECサイト運営のノウハウを学べるセミナーの開催や、ポップアップ出店で、イベント出店や有名ブランドとのコラボがありブランド作りをサポートします。
グローバルプラットフォームとの連携
GoogleやInstagramとの商品・広告連携が可能です。
またTikTokと国内で唯一のパートナーシップを締結したので、連携機能が利用できます。
豊富な機能
多くの機能が充実しています。
あらゆるショップで利用するための基本機能は、すべてのショップへ提供します。
商品管理、注文管理、顧客管理、アカウント設定など基本的な機能が揃っています。
簡単な操作性でECサイトを運用できるので、商品の企画や生産・製造をされている方でも、ものづくりをしながらそのまま販売まで対応ができます。
また、BASEには「BASE Apps」という便利な拡張機能を備えており、アプリをインストールするように、BASEの機能を追加できます。
特別なPCやWebのスキルは不要で、配送日指定、予約販売、顧客管理、定期便発送、メッセージなどのECサイトの構築や運営に関わる役に立つ機能が揃えられています。
初めはシンプルな機能でスタートし、徐々に必要に応じて機能を追加し充実させることが可能です。
BASEでECを構築するデメリット
メリットばかりではありません。
BASEでECを構築するデメリットを解説します。
ECサイト構築サービスの選択を検討するためにも頭に入れておきましょう。
複雑なカスタマイズ、追加機能、デザインがない
BASEに限らずECサイト構築のASP全般に言えることですが、拡張機能は増えてきてはいるものの、独自の機能をすべて盛り込もうとすることは難しいでしょう。
システム連携やカート画面の改善など、複雑なカスタマイズや高度な機能の追加には専門知識が必要です。
また、お店のデザインや商品ページは用意されたテンプレートを組み合わせて作成するため、デザインの自由度が低くなってしまいます。他店と差別化したいデザインのサイトにするには他のサービスを選ぶ必要があります。
集客が難しい
BASEは、他のECモールに比べると出店が簡単にできるためライバルが多くなります。
出店だけでは集客は難しく、SEO対策で検索エンジンからの顧客獲得などの自力での集客施策が必要となります。
売上が上がってきたら手数料が高くなる
BASEの料金プランは、本格的に売上が増加しネットショップとして商品販売をするには不向きです。
売上金額から一定の割合でサービス料や手数料を支払うので、売れれば売れるほど利用料がかかってしまうからです。
制作会社に依頼する際のポイント
BASEでECサイトを構築するのは簡単だと説明しましたが、この記事を読んで自分には構築は難しいなと感じたら、制作会社に依頼することも可能です。
基本的に難しいことはありませんが、設定方法や項目が多かったり、成功するECサイトを構築したいのであれば専門の業者にお願いすることも選択肢として入れてみましょう。
また拡張機能や複雑なカスタマイズは個人や初心者には難しい作業です。制作会社など専門家に依頼しましょう。
まとめ
本記事ではBASEでECサイトを構築しました。
BASEは初期費用・月額費用を無料でECサイトが構築できる点が魅力です。
手軽にECサイトを始めたいのであればおすすめできるサービスです。
本記事を参考にBASEでのECサイト構築を検討してみて下さい。