ECサイトプラットフォームとは?代表的なサービスを10社ご紹介

ECサイトを運営するにあたって意識したいのがプラットフォームです。

プラットフォームによってはECサイトのデザインから性質までがらりと変わります

そのため理想的のお店作りには非常に重要なポイントとなってくるのですが、世の中には様々なECサイトプラットフォームが提供されていて迷ってしまいます。

今回はそんなECサイトプラットフォームについてわかりやすく解説します。

これからECサイトを作りたい方、ECサイトのプラットフォームを変えようか迷っている方は必見です。

この記事でわかること

  1. 各種ECプラットフォームの強み
  2. 自分にあったECプラットフォーム

ECサイトプラットフォームとは

ECプラットフォームとは、ECサイトを開設するにあたり、サイト構築のベースとなってくれるソフトウェアシステムのことです。

ECサイトプラットフォームがあるこでできることは非常に多く、企業・消費者問わず以下のことも全てプラットフォームによるものとなっています。

  • 商品ページを作成する
  • 商品ページを公開する
  • 消費者が商品を購入する
  • 決済処理

非常にざっくりと言えば、ECサイトを運営するにあたって必ず必要なシステムなのです。

そのためECサイトを始めようと思うのなら、まずECサイトプラットフォームを選定しなくてはいけません。

ECサイトプラットフォームには様々な種類があります。

  • ECモール:Amazon、楽天など
  • ASPショッピングカート:BASE、STORESなど
  • パッケージ:ecbeing、EC-ORANGEなど
  • クラウドEC:ebismart、GMOクラウドECなど
  • オープンソース:EC-CUBE、Magentoなど
  • フルスクラッチ:完全に1から作る

聞き慣れない単語が多いとは思いますが、採用しているものを見ればピンと来るのではないでしょうか。

それぞれ運営するECサイトの規模によっても得手不得手があるため、自身がどのくらいの売上を望んでいるのかを考えておく必要があります。

例えばですが、個人の方が年商数億円クラスの企業が使うECサイトプラットフォームを使っても、維持費だけで大きな出費となり利益を出しにくいといったことが起こりかねません。

そのためそれぞれのECサイトプラットフォームがどの程度の規模間を想定しているのかをしっかり把握するようにしましょう。

なお、フルスクラッチは1からECサイトを作るため、プラットフォームとしてもかなり特殊な部類です。

ECモールの代表的なサービス2選

ECモールは、ショッピングモールのように1つの大きなECサイトにいろんなお店が集まっているプラットフォームのことです。

ビッグネームが多いため集客力に優れているのが特徴です。

またECモールは「マーケットプレイス型」と「テナント型」にわけられ、それぞれメリット・デメリットがあります。

どのタイプが良いのかしっかり考えてから出店しましょう。

Amazon

言わずと知れたECサイトです。

おそらく使ったことがない人はほとんどいないでしょう。

Amazonはマーケットプレイス型に分類され、出品者は商品のデータのみを出品する形でサイトに掲載します。

商品データの管理や発送は全てAmazonが行ってくれるため、少ない労力で売上が期待できます

Amazon公式サイト

楽天市場

国内ECモールの代名詞といえば、楽天市場です。

テナント型の大規模ECモールとなっていて、経済圏すら構築できている楽天ポイントが最大の強みとなっています。

楽天市場では月額の出店料以外にも様々な費用がかかるのに加え、SNS運用やメルマガ配信でも費用がかかるため注意が必要です。

定期的に行われるセールもあって知名度・集客度ともに抜群ですが、費用面の負担も同様に大きくなるでしょう。

楽天市場公式サイト

ショッピングカートASPの代表的なサービス2選

ショッピングカートASPは、比較的費用をおさえてECサイトを構築できるのが特徴です。

単にASPとだけ呼ばれる場合もあります。

個人でも簡単にECサイトを立ち上げられるため、近年その人気が高くなっています。

無料でも利用できますが、決められた範囲のことしかできないため自分だけのオリジナリティあふれるお店を作りたい場合には使いにくく感じるかもしれません。

BASE

TVCMが流れているため、知っている方も多いのではないでしょうか。

国内のASPにおいては抜群の知名度を誇り、非常に使いやすいのが特徴となっています。

出店者がページの体裁を編集できる範囲が広いため、デザイン面での自由度が高いという特徴があります。

また、Instagramとの連携も可能なため、投稿写真を利用した商品プロモーションも可能です。

BASE公式サイト

STORES

STORESもまたTVCMでお馴染みもASPです。

STORESには無料プランと有料プランの2つが用意されており、自分の好きな方を選べます。

無料プランであっても、決済方法などが充実しているため困るということがありません。

また商品登録数の制限もないため、好きな数だけ商品を登録できます。

オプション料金を追加で支払うことで更にサービスの幅が広がるため、お店の規模に合った使い方ができるでしょう。

STORES公式サイト

パッケージの代表的なサービス2選

ECパッケージとは、ECサイトを運用する上で必要な基本機能を最初からパッケージとして販売している商品のことです。

1本購入すればOKな上に、ニーズに合わせてオプションを追加してカスタマイズも可能となっています。

そのため非常に自由度が高く、楽しく運営できるのが魅力です。

一方で挿入費用が比較的高額なため、個人での運用は難しい面を持ちます。

商品点数が100点以上あるような、中規模~大規模のECサイトに適しているサービスと言えるでしょう。

ecbeing

ecbeingは国内ECサイトの構築実績1,400サイト以上という実績を持っているサービスです。

12年連続のシェアNo.1は伊達ではなく、開発スタッフ400人以上、マーケティング支援200人以上という圧倒的なリソースを持ちます。

また長年サービスを展開していることもあって、豊富な実績を通して培ったノウハウは計り知れません

ECパッケージを利用するのなら、選んでおけばまず間違いないであろうサービスとなっています。

ecbeing公式サイト

EC-ORANGE

EC-ORANGEは年商100億円以上という大規模サイトECサイトにも対応可能なサービスです。

その強みはなんといっても提供会社の株式会社エスキュービズムのECサイト連動型POSシステムとの連動でしょう。

近年ユーザー満足度のためにも欠かせない要素となっているオムニチャネル。

EC-ORANGEはPOSシステムと連動させることで、商品情報や受発注情報といった情報を、実店舗とECサイトで一元化できます。

そのため現在オムニチャネルを導入している企業はもちろん、ECサイト参入を考えている小売店でも非常に有効です。

EC-ORANGE公式サイト

クラウドECの代表的なサービス2選

クラウドECは、ECサイトに必要な機能を備えているプラットフォームです。

ASPよりもECパッケージに近いものがあり、ASPよりもカスタマイズ性の高さ・外部連携のしやすさで強みがあります

クラウド上でECサイトを構築する手法のため、常に最新のシステムを使える上に自分達でサーバーを用意する必要もありません。

使いやすい一方で、月額数十万円のランニングコストがかかるのがネックとなっています。

ebisumart

ebismartは3年連続シェアNo.1を誇るクラウドECの代表的なサービスのひとつです。

これまでの導入実績も700サイト以上に上り、NTT西日本やCASIOといった名だたる企業が採用しています。

その特徴は拡張性に優れている点で、利用者の要望に応じて独自機能やデザインにカスタマイズが可能です。

要望が多い機能を順次標準化するなど、常にアップデートし続けているのも魅力となっています。

ebisumart公式サイト

GMOクラウドEC

GMOが運営するクラウドECのサービスです。

元来運営していたMakeShopをベースに運営されているモデルなだけあって、痒いところに手が届く仕様となっています。

プランも3種類あり、以下のものから選べます。

  • エンタープライズ
  • パッケージEC
  • クラウドEC

エンタープライズ以外は全て個別見積もりとなるので、気になる場合は一度問い合わせしてみると良いでしょう。

GMOクラウドEC公式サイト

オープンソースの代表的なサービス2選

オープンソースとはECサイトの開発方法の1つで、外部に公開されているソースコードを使ってECサイトを構築する手法のことです。

ほとんどの場合、オープンソースのプログラムは誰でも無料でインストールできるため、低コストでECサイトを始められるのが大きな魅力となっています。

また自分でカスタマイズができると、その自由度も大きく広がります。

一方で、オープンソースの運営にはある程度のプログラミングの知識が必要なことに加え、公開されているソースコードを用いるためにセキュリティ面でのトラブルが懸念されます。

注意しましょう。

EC-CUBE

EC-CUBEは日本国内で最も普及しているECサイトのオープンソースです。

シェアNo.1なこともあり、多くのプラグインや決済方法が提供されています。

そのため、オープンソースを使うのであればEC-CUBEを選んでおけばまず間違いないでしょう。

一方でVerの違いによるカスタマイズ性の悪さや、EC-CUBEを使ったサイトでの情報漏洩事件も起こっているため、使う際には最新の注意が必要です。

EC-CUBE公式サイト

Magento

magentoは世界シェアNo.1のECサイトのオープンソースです。

日本でも徐々に導入する企業が増えています。

その大きな理由としては、海外のECシステムであるため多言語対応しているからです。

海外の顧客向けに越境ECを簡単に始められるでしょう。

管理画面は英語表記ですが、日本語対応モジュールをインストールすることで完全日本語化が可能です。

英語ができるとよりmagentoの情報を集めやすいため、更に強みが増すでしょう。

現在はAdobeのサービスとして提供されています。

Magento公式サイト

まとめ

ECサイトを運営する上でプラットフォームは無くてはならないものです。

個人でもECサイトを開設・運営できるようになった現在、様々なプラットフォームが提供されています。

それぞれ無料で使えるものもあれば、初期費用・月額費用がかかるものもあります。

自身が運営したいECサイトがどの程度の規模になるのかを想定した上で、プラットフォームを選んでくださいね。