「ECサイトを構築したいけれど、なるべくコストをかけずに済ませたい」
と思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ECサイトの構築にはさまざまなサービスがありますが、できるだけ無料で構築できたら良いですよね。
実際に無料で構築できることをアピールしているサービスは多くあります。
しかし、本当に無料なのか?どこまで無料なのか?安全か?
など不安な点がたくさん出てくるでしょう。
本記事では使いやすさを重視しつつ、無料で構築できるサービスを厳選して10個紹介します。
この記事でわかること
- ECサイトの無料構築サービスの概要と選ぶポイントが分かる
- ECサイトを無料で構築できるサービスの詳細が分かる
無料の構築サービスとは
ECサイトを無料で構築できるサービスは、大きく以下の3つの手法に分けることができます。
- 無料ASP
- オープンソース
- WordPressの無料プラグイン
無料で構築できるサービスの多くは、サービス登録時に発生する初期費用や、固定費となる月額利用料がかからないものです。
ただし、どの方法も商品が購入された際の決済手数料や、広告費などは発生するので、完全にすべて無料の方法ではないことには注意してください。
また商品が売れた金額に応じてのマージンを支払う必要があるサービスもあります。
本記事で紹介する無料構築サービスは初期費用、月額費用が発生しないものを中心に紹介します。
無料ASP
ASPは「アプリケーション・サービス・プロバイダー」の略でネットワークを経由したシステムでサイトを構築する手法です。
あらかじめカートシステムがインストールされたサーバーをレンタルできます。無料で利用できるものから、月額で数万円かかるものがあり、実装したい機能によって異なります。
無料ASPは簡単に素早くECサイトを立ち上げることが可能です。
一方、デザイン性が乏しく、集客力が弱い、使用できる機能が少ないなどのデメリットもあります。
オープンソース
オープンソースとは、インターネット上に公開されたソースコードのことです。カートシステムを構築するために必要なソースコードもオープンソースとして無償で公開されています。
カスタマイズ性は高く自由に改変できますが、本格的な運用にはある程度専門知識と技術が必要です。
またサポートがなく、問題が発生した場合は自己責任となるため注意してください。
WordPressの無料プラグイン
WordPressはブログプラットフォームで高性能なサイト作成ができます。
WordPressはオープンソースのウェブサイト構築として全世界で利用されており、3分の1以上にのぼります。
WordPressもECサイトの構築はできますが、専用のプラグインを導入するとスムーズにカスタマイズ可能です。
無料のプラグインが多数公開されており、ショッピングカートを構築するためのプラグインも数多くあります。
無料構築サービスを選ぶ際のポイント
無料であるからと言って、どのサービスでも良いということにはならないでしょう。
ではどのポイントを考慮して選定すれば良いのでしょう?
以下に選定すべき点をあげました。
- 使いやすさ
- 無料ではない部分の費用
- 使える機能
- セキュリティ
一つずつ詳しく見ていきましょう。
使いやすさ
ECサイトにとって使いやすさはとても重要なポイントです。
構築・運営する立場であっても、利用して買い物をする側にとっても重要な点です。
使いやすいとは人それぞれ違うことではありますが、
- 簡単に構築でき、すぐにネットショップを始めることができる
- スマートフォンのアプリでも簡単に作成できる
- 商品登録やアップデートが簡単にできる
などの点が挙げられるでしょう。
本記事では特にこの使いやすさを重視して無料構築サービスを選定しました。
無料ではない部分の費用
本記事で紹介するサービスは基本的に初期費用と月額費用が無料となるものです。
サービスによってその他の部分が有料になる場合があります。
構築の前にそれらの費用がどれくらいかかるのかを考慮しましょう。
運用やサービス利用をしていくうちに、有料サービスを初めから利用するよりも多額のコストが発生する恐れもあるからです。
例えば、クレジットカード決済などの決済方法を利用した場合には、決済手数料が必要だったり、システム利用料がかかるものがあります。
また、オープンソースでの構築には、サーバーの運用費やドメイン代が別途必要となります。
使える機能
無料で使える機能は限定されており、さまざまな制約がついてきます。
特に無料ASPを利用する場合は、商品点数に限りがあったり、決済方法の限定、アップロードのファイルのサイズの大きさに制限がつくことが多いです。
自社のECサイトにとって無料機能でも十分であれば、そのまま無料プランで使い続けて良いでしょう。
売上が拡大したり商品数が多くなり、有料プランに移行しないと使い勝手が悪くなるのであれば、変更も検討してください。
セキュリティ
セキュリティがどの程度対策されているかを確認しておきましょう。
セキュリティ対策はおろそかになりがちですが大切な要素です。
ハッキング被害によって個人情報が流出するなどの問題が発生すると甚大な被害につながります。
時間をかけて築き上げた集客やブランディングも、一瞬にして崩れてしまう可能性があります。
ECモールや無料ASPは比較的セキュリティ対策に対応していますが、オープンソースやWordPressプラグインによって自社で作り上げたECサイトを使用する場合はセキュリティ対策は自己責任で行う必要があります。
構築サービス10選
無料で構築できるサービスを特に使いやすさを重視して10個厳選しました。
それぞれのサービスについて詳しく見ていきましょう。
STORES (ASP)
無料ショッピングカートサービスの代表格
「STORES」は、固定費が無料のプランがあるASPサービスです。シンプルな構成のECサイトを手軽に作成できます。
海外ユーザーを対象とした越境ECなら、海外発送への対応や英語表示ができ、国際的な決済方法としてよく使われるPayPal決済の手数料が安いのでおすすめできます。
InstagramなどのSNS連携も無料ででき、購入履歴確認やクーポン機能など便利機能をいくつも活用できます。商品数の登録数も制限がないので、充実した環境で構築できるでしょう。
一方で決済手数料が売上に対して発生します。無料プランでは5%です。
有料プランにすると、決済手数料が3.6%と安くなったり、アクセス解析など高機能のサービスが使えるようになるため、無料プランで始めて、規模が大きくなったら有料プランに変更することもできます。
BASE (ASP)
誰でも簡単にECサイトを始められる無料のショッピングカートサービス
「BASE」は、初期費用や月額費用を無料で利用できるASP型のサービスです。デザインの自由度も高く、無料で豊富な機能が使用できます。
デザインテンプレートが豊富に揃っているので、簡単にスタイルに応じたECサイトを構築可能です。
国内で最大の利用者数を誇っており、知名度の高さから利用者数が増加しています。
決済機能も充実していて簡単に使いやすく利用可能です。クレジットカード、コンビニ、キャリア決済、銀行振込など複数の支払いに対応しています。
ECサイトでの売上に応じて、決済手数料約3.6%+40円とサービス利用料3%が発生します。
カラーミーショップ (ASP)
デザインの自由度が高く、初期費用・月額費用が無料プランがある
初期費用、月額費用がともに無料の「フリー」プランがあります。
最近は利用を大幅に伸ばしており、人気店舗も多数在籍しているサービスです。
デザインの自由度が高く、ポイント機能やメールマガジン配信、レコメンド機能なども利用できます。
売上に応じて手数料が発生する仕組みで、無料プランはこの手数料が若干有料プランよりも高くなります。フリープランの決済手数料は6.6%+30円です。
このため売上が大きくなった場合には、フリープランから、有料プランへの変更も売上に応じて変更できます。
Jimdo (ASP)
グローバルで利用されているホームページ制作サービス
世界規模で利用されているドイツ発のホームページ制作サービスです。
無料でホームページ開設ができるサービスで、ECサイトにも対応しています。
実績豊富で世界中に多くの利用者がいます。
ECサイトの無料プランは、商品点数は5点まで、決済方法はPayPalのみの対応です。
ホームページ制作サービスが大元なので、デザインが豊富でテンプレートも多数あります。
登録の際は、AI(人工知能)の質問に答えるだけで、サイトの目的に合わせたデザインを提案してくれます。またSNS連携で、AIが自動でECサイトに画像や情報を取り込んでくれるのも大きな魅力でしょう。
easy my shop (ASP)
https://www.easy-myshop.jp/index.html
セット販売やオーダーメイドにおすすめのECサイト
初期費用・月額費用が無料のプランが用意してあります。
簡単にECサイトが構築でき、運用できる機能も充実しているため、初めてECサイトを作ってみようという方に最適です。
有料プランのみの機能ですが、複数商品を組み合わせたセット販売や、オーダーメイド商品の販売に強い点が特徴です。
登録から60日間は無料でこれらの有料プランの機能を試すことができるので、まず試してみてから機能が満足するようなら移行しても良いでしょう。
Yahoo! ショッピング (モール型ASP)
https://business-ec.yahoo.co.jp/shopping/
無料で出店できる大手ECモールの代表格
大手ECモールの中で珍しく無料で出店できるモール型のASPです。
出店費用や固定費は無料で利用でき、売れた場合にのみ手数料がかかります。
ポータルサイト大手のYahoo!が運営しているため、Yahoo!検索での流入やアフィリエイトでの流入が見込めるため、集客力が高いことが特徴です。
新規顧客が獲得しやすいために、初めてのECサイトに最適でしょう。
EC-CUBE (オープンソース)
ECサイト構築のCMSとして、国内トップシェア
オープンソース型のECサイトのためのCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)です。
CMSはWeb制作に専門的な知識がなくても、Webサイトやコンテンツの構築や管理、更新を簡単に行えるため、とても使いやすいシステムです。
EC-CUBEは、本格的なネットショップを構築できるCMSで国内では最大手です。
EC-CUBEについてもっと詳しく知りたいは「EC-CUBE(イーシーキューブ)とは?機能や料金・評判まで、まとめて解説!」で解説していますので参考にしてください。
日本企業が提供しているため、言語の違いによってマニュアルに何が書かれているかわからないなどの心配がありません。
ECサイトのための必要機能は揃っており、テンプレートやプラグインを追加することでより使いやすいサイト構築が可能です。
しかし、エラーや不具合が発生した場合は自力で解決しなければならない点は注意しましょう。
Magento (オープンソース)
https://business.adobe.com/jp/products/magento/magento-commerce.html
世界的に広く利用されているオープンソース型ネットショップ
グローバルで利用されているオープン型CMSです。多言語・多通貨に対応したECサイトに向いているため、越境ECサイトに最適です。世界的なシェアを誇るサービスですが、英語での構築が基本となります。
日本語で操作したい場合には別途翻訳用のプラグインをインストールする必要があります。
ただし、英語での文献や参考資料が豊富にあるので、デザイン豊かなECサイトが構築可能です。
Welcart (WordPressプラグイン)
WordPressのECサイト用プラグインの代表格
WordPressのEC用プラグインを2つ紹介しますが、1つ目がWelcartです。
Welcartについてもっと詳しく知りたいは「Welcartってどんな人におすすめ?できることや他カートシステムとの比較をご紹介!」で解説していますので参考にしてください。
クレジットカードの決済機能や、クーポン機能、自動継続課金機能などが利用可能です。
WP-OliveCart (WordPressプラグイン)
手軽に構築できるECサイトのWordPressプラグイン
WordPress用プラグインの2つ目はWP-OliveCartです。
WordPressで作成したWebサイトに簡単にEC機能を追加できます。
決済のためのショッピングカート機能と、在庫管理のための商品管理機能から成り立っており、シンプルで手軽にEC機能が構築できます。
まとめ
本記事では、無料構築できるECサイトのサービスを紹介しました。
初期費用や月額費用を無料で始めたい方に使いやすさを重視したサービスです。
決済手数料の高さや機能制限など無料ではない部分のデメリットと比べながら、ショップの規模や成長段階を考慮して使い分けましょう。