EC-CUBE(イーシーキューブ)とは?機能や料金・評判まで、まとめて解説!

ECサイトをオープンする際にかかせないのが「EC-CUBE」です。

EC-CUBEは世界中で使われている無料のソフトですが、無料であるためどんな機能があって、使っている人の評判がどうなのかは気になる点でしょう。

本記事では、EC-CUBEについてこれから導入したい方向けにわかりやすく解説します。

この記事で分かること

  1. EC-CUBEの機能・料金
  2. EC-CUBEの評判

EC-CUBE(イーシーキューブ)とは?

EC-CUBEは、日本企業の株式会社イーシーキューブが提供しているECサイト構築パッケージのことです。

日本発なのは安心できるポイントですね。

オープンソースソフトウェアで、シェアは国内No.1です。

ECサイトの運営や管理に特化したCMS(コンテンツマネジメントシステム)なため、専門的な知識を必要とせず、誰でも簡単に導入が可能なのが特徴となっています。

大手ECパッケージと大きく違う点は金額で、EC-CUBEはなんと無料で使用できてしまいます。

オープンソースなため改変も自由に可能なので、カスタマイズやプラグインによって独自性を持たせることが可能です。

定期購入やBtoB、オンライン予約など様々な販売形態に対応しており、企業を問わず導入できます。

そのため利用者が非常に多いのです。

EC-CUBEでできること

EC-CUBEではどのようなことができるのでしょうか?

この項目ではEC-CUBEでできることを解説します。

  • 基本機能
  • フロント機能
  • 管理機能

以上3つに分類しています。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

基本機能

EC-CUBEにはECサイトを運営する上で必要となる基本機能が備わっています。

基本機能としては、以下の機能が上げられます。

  • 税率対応
  • 複数お届け先
  • マルチデバイス
  • 帳票出力
  • デザイン管理
  • 管理者登録
  • 売上集計
  • メルマガ配信

どれもECサイトを運営する上では必須の機能です。

税率も一括設定で切り替えられるため、増税時にも安心して利用できます。

請求書や納品書などのカスタマイズも可能な上、売上の集計も期間・商品別に表示できるため、使い勝手が非常に良いのが特徴です。

メルマガ配信もHTML/TEXT両方の形式に対応しているため、活用しやすくなっています。

管理者から見て使いやすいのはもちろん、複数お届け先(注文者と届け先が別)にも対応しているためユーザーにとっても使いやすい機能が揃っているのです。

フロント機能

フロント機能とは、会員の操作画面を設定する機能です。

商品やサービスの売上に直結する機能のため、重要な役割を持っています。

フロント機能で設定できるのは以下の項目です。

  • 商品紹介
  • 商品注文
  • お客様ページ
  • その他(お問い合わせフォームなど)

主に商品を表示し購入するまでの画面がフロント機能となっています。

商品紹介のカスタマイズ性はもちろん、ユーザーレビューやお気に入り登録機能までついているため、本格的なECサイトを構築可能です。

商品注文に関してもカート機能はもちろん、決済方法(代引きやクレジットカードなど)や配送時間の設定までできてしまいます。

他にもお客様ページとして会員登録/退会、注文履歴の表示などユーザーフレンドリーな機能ばかりです。

利用者にとって一番使う機能が充実しているのは、EC-CUBEを利用する上での大きなメリットとなっています。

管理画面

ECサイトの運営において不可欠なのが管理画面です。

サイトを適切に運営するために、EC-CUBEには以下の管理画面が搭載されています。

  • 認証機能
  • 商品管理
  • 受注管理
  • 会員情報管理
  • コンテンツ管理
  • メルマガ配信
  • 売上集計

商品管理や受注管理はCSV形式のファイルで一括アップロードやダウンロードが可能となっているので、作業時間の短縮に役立ちます。

会員情報には購入履歴も含まれているため、特定の層に向けてメルマガで販促を行うことも可能です。

管理画面を活用することで、よりユーザーに対して訴求力を高められるようになっています。

EC-CUBEの評判や評価

この項目ではEC-CUBEの評判や評価を見ていきます。

やはり実際に使っている人の評判や評価を見てから導入を考えたいものです。

良い評判と悪い評判をそれぞれ見ていきましょう。

良い評判

まず、良い評判から見ていきましょう。

国産のショッピングカートなので、日本語化されていない箇所が出てきて、言語ファイルを編集する事はありません。
サーバー会社側で、EC-cubeを簡単にインストール出来る様になっている場合が結構あるので、導入だけであれば初心者にもハードルが低いと言えるでしょう。
以前は怖いくらいダサかったが、最近ではデフォルトのままでも、それなりに見栄えの良いショップになる。
プラグインが豊富なので、知識があまり無くとも概ね必要な機能は付ける事が出来る。
マニュアルもあり、カスタマイズ情報もネット上に豊富にある。(※バージョンに要注意)
担当者が不慣れであっても、覚えやすい画面構成だと思う。EC-cubeに慣れれば、楽天の運営もスムーズに出来る様になる。

引用:https://www.itreview.jp/products/ec-cube/reviews#tutorial

国内ショッピングカートのため、日本語で使える安心感は誰でも抱きますよね。

初心者向けで使いやすいことに加え、EC-CUBE自体もバージョンアップしているため現在では見栄え良く作り替えられるのもメリットのひとつです。

利用者が多いのもあって、ネットを探せば解決策が見つかるのは嬉しいポイントでしょう。

自前でショッピングカートを構築できる為、出品手数料やサイト管理費などは最小限で抑える事ができます。
EC-CUBEもバージョンが上がってきた事で、”レスポンシブサイト”や”デザインに凝ったサイト”など、様々なテンプレートが増えてきました。
オプションを導入する事で、クーポンやポイント制度、SNS連動など様々な機能を導入する事もできます。

引用:https://www.itreview.jp/products/ec-cube/reviews#tutorial

こちらもEC-CUBEのバージョンアップによる使いやすさを評価されています。

オプション導入により「クーポン」「ポイント制度」「SNS連動」といった販促に重要な機能が使えるのは嬉しいポイントです。

オープンソースなので無料で利用することができ、多くのレンタルサーバーで導入できます。
また、WordPressのような簡易さと柔軟さを備えており、構築が簡単でプラグインも豊富に揃っているのでカスタマイズがしやすいです。
デザインも細かく調整できるので、オリジナリティのあるECサイトを作りたい場合に良いです。
商品管理や会員機能だけでなく顧客管理、店舗管理、受注管理なども詳細に設定できるので、標準でも十分すぎるほどの機能が揃っています。

引用:https://www.itreview.jp/products/ec-cube/reviews#tutorial

こちらも国産のため日本語に完全に対応している点やカスタマイズ性、初心者にも導入しやすい点を評価されています。

機能についてもECサイトを運営する上ではじゅうぶんすぎる程に整っているため、不満点は見られませんでした。

悪い評判

次に悪い評判を見てみましょう。

プラグイン、テーマが高額すぎて、中小にはとにかく負担が大きい。新バージョンアップデートできる様にして欲しい。
複数のバージョンが存在し、バージョン毎の買い切りなので、せっかく購入した5万円以上のプラグインをリニューアルする度に買い替える必要が出てくる。

商品オプションプラグインも5万以上するが、使い勝手が非常に悪い。無料もあるが、かなり予算のあるプロジェクトでなければ使えない。導入するまで詳細が良く分からないので、やってみるしかない!値段相応の対応をして頂きたいです。

ファイル構成が複雑。
ノーコードで出来る様になればもっと良いと思う。

引用:https://www.itreview.jp/products/ec-cube/reviews?utf8=%E2%9C%93&q%5Breview_item_answers_value_cont%5D=&q%5Bs%5D=written_at+desc

EC-CUBE自体は無料で使えるものの、プラグイン・テーマの一部が高額なのがデメリットとして指摘されています。

バージョンアップをサポートしてくれるわけではないため、古いバージョンをいつまでも使い続けなければいけないデメリットは非常に大きいでしょう。

かなり自由度が高い分、知識が必要です。
カラーミーやBASEなど簡易ショッピングカートが乱立している状況なので、もう少し簡単に導入できる仕組みもあると良いかもしれません。

また、決済モジュールが遅れ気味で、昔からの定番決済方法しか対応できていません。
PayPayなど新興勢力にも対応できると、もう少し盛り上がるとは思います。

引用:https://www.itreview.jp/products/ec-cube/reviews?utf8=%E2%9C%93&q%5Breview_item_answers_value_cont%5D=&q%5Bs%5D=written_at+desc

EC-CUBEはWordPressと同じように無料で誰でも使える分、使いこなすには知識が必要となってきます。

現在はBASEを代表格に誰でも簡単にECサイトを出店できるようになっているため、導入のハードルの高さがネックとなっているようです。

また現在主流になりつつつあるコード決済に非対応なのが顧客を逃しかねない痛いポイントとなっています。

脆弱性の問題がよく取り沙汰されているので、もっと安定するようになると安心して使えるようになると思います。
EC-CUBE自体のデメリットではないが、プラグインによっては脆弱性に難があるものもあるので、インストールするときはよく気を付けておいたほうがいいです。

引用:https://www.itreview.jp/products/ec-cube/reviews?utf8=%E2%9C%93&q%5Breview_item_answers_value_cont%5D=&q%5Bs%5D=written_at+desc

プラグインによるEC-CUBEの脆弱性は、ECサイトを運営する上で問題となる部分のため、ある程度の知識のある人が運営する方が良さそうですね。

個人情報を扱う場所でもあるため、脆弱性がある時点でリスクが付きまといます。

料金相場はどれくらい?

EC-CUBEによるECサイト構築を外部へ依頼する際、気になってくるのは費用です。

EC-CUBEを使ったECサイトの構築ができる会社は複数ありますが、費用携帯については相場が大体決まっています。

どのくらいの費用になるのかは、以下の表を参考にしてください。

▼EC-CUBEの料金比較表

以上のように初期費用と月額費用は構築・移行したいサイトの規模によって異なります。

しかしこれらはあくまでも相場のため、ECサイトをカスタマイズする際は更に金額が変動し、規模が大きくなればなるほどカスタマイズする範囲が広がるため費用が高くなるでしょう。

ECサイトの場合、ユーザーが思わず利用したくなるようなデザインにする必要があるため、購買訴求につながるデザインにしようとすればするほど高額になる傾向にあります。

製作会社に依頼する際は、相場の金額にプラスして追加で費用がかかると認識した方が良いでしょう。

まとめ

EC-CUBEは国産のオープンソースで無料で使えるソフトウェアなため、誰でも簡単に導入できます。

プラグインも大量にあるため、自分の好きなように使えてしまうのが最大のメリットです。

機能もECサイトを運営するにあたって必要なものが全て揃っているため、不便に感じる部分はほとんどありません。

一方でプラグイン利用による脆弱性や決済方法が定番のものしかないといったデメリットが存在します。

EC-CUBEを使ってのサイト構築は外部委託したとしても大規模なサイトですら最大100万円なため、月額の維持費を加味しても安価に始められるのが特徴です。

しかし独自性のあるデザインにしょうとすると急に費用が跳ね上がる可能性が非常に高く、どの程度の規模感でECサイトを運営するのかを検討した上で導入するようにしましょう。