インターネット上の全てのサイトの47%はWordPressによってつくられています。専門的な知識がない初心者でも気軽に扱える点や自由にカスタマイズできる柔軟性がWordPressが人気の理由です。
WordPressと言えば、WEBサイトやブログなどを思い浮かべる人が多いと思います。しかし、実はECサイトもWordPressで作成することが可能です。本記事では、初めてWordPressでECサイトを作る方に向けて、作るために必要な機能やWordPressでECサイトを作るメリット・デメリットを紹介していきます。ぜひ最後までご覧ください。
この記事で分かること
- WordPressでECサイトを作る方法
- WordPressでECサイトを運営するメリットとデメリット
WordPressでECサイトを作るのに必要なこと
WordPressでECサイトを作るためには、以下の手順が必要です。
- サーバーの契約
- ドメインを取得し、サーバーと紐づける
- wordpressの初期設定を行う
- ECサイトに必要なプラグインを導入する
順番に解説していきます。
サーバーの契約
wordpressを利用する際は必ずサーバーを契約する必要があります。サーバーは利用料の安さからレンタルサーバーを契約するのが一般的です。
ドメインを取得し、サーバーと紐づける
ドメインは、住所の役割を果たします。ドメインの取得が完了したら、先ほど契約したサーバーとドメインの紐づけを行います。
wordpressの初期設定を行う
wordpressの初期設定では、サイト名やサイトのテーマなどを設定していきます。初期設定を行うことで、ECサイトの大枠が完成します。
ECサイトに必要なプラグインを導入する
wordpressの初期設定が完了したら、ECサイトに必要なプラグインを導入します。ECサイトプラグインで導入すべき機能は以下の通りです。
ショッピングカート機能
ECサイトを作る上でショッピングカート機能は必要不可欠です。ショッピングカート機能は、注文する商品を一時的に入れておく、「買い物カゴ」の役割を果たします。
決済機能
決済機能もショッピングカート機能と同様にECサイトに必要不可欠な機能です。決済機能は、ショッピングカートに入れた商品の合計金額を計算して、支払いをするための機能です。
決済機能は、クレジットカード払いや代引き、振込など支払い方法が増えれば増えるほど個人で決済機能を作成することが大変になります。また、クーポンやポイント割引などを設けるとさらに機能が複雑化します。
しかし、「easy myShop」や「welcart」などの決済機能プラグインを導入すれば初心者の方でも簡単に決済機能を作成できます。
受注管理機能
受注管理機能とは、注文情報や配達予定情報などを一括管理するための機能です。受注管理機能があると、配達忘れや連絡漏れなどのトラブルを事前に防ぐことができます。注文が少ないECサイトなら受注管理機能はそこまで必要な機能ではありませんが、1日に何十件と注文が入るECサイトには必ず受注管理機能を取り入れた方が良いでしょう。
顧客情報管理機能
顧客情報管理機能は、顧客の情報をリスト化し、購入頻度や購入回数をデータとして表示する機能です。ECサイトに顧客管理情報機能を取り入れると、売れ筋の商品やリピーターの獲得など商品を仕入れる際のリサーチにも活躍します。効率よく売上を伸ばしていく為には、必須の機能であるため、ぜひ早い段階からの導入をおススメします。
問い合わせフォーム
問い合わせフォームは、商品に対する質問やクレームなど外部からのメッセージを受信するための機能です。問い合わせフォームがあることで、購入者は安心して商品を購入することができます。また、問い合わせフォームから新しい案件の提案など仕事の幅が広がる可能性もあるため、必ず問い合わせフォームを作成しましょう。
商品の準備
- 商品の画像を載せる
- 商品の説明文を記載する
- 商品の値段を記載する
最後は「商品の準備」です。上記に記載した準備を行い、いよいよECサイトオープンとなります。
WordPressでECサイトを作るメリット・デメリット
WordPressでECサイトを作るメリットとデメリットを3点ずつ解説します。
メリット
初期費用・運用コストが安い
WordPressはオープンソースであるため、誰でも無料で利用することが可能です。WordPressでECサイトを運営するために必要最低限かかる費用は、サーバー代とドメイン料のみです。個人でECサイトを作成したい方や、ECサイト作成のための費用を最小限にしたいと考えている方にはWordPressでECサイトを作るのは非常におすすめです。
プラグインによる拡張機能が豊富
WordPressは豊富なプラグインがあります。プラグインを利用することで、ECサイトに必要な機能を簡単に追加することが可能です。さらに無料で利用できるプラグインも多いため、コストを抑えられる点もメリットと言えるでしょう。
ブログによる高い集客力
ECサイトとブログを統合することによって、集客力が上がります。WordPressはSEO(検索エンジンの最適化)に強い特性を持っているため、ブログの記事がインターネット上で上位表示されるとECサイトへのアクセス数も伸びます。また、専門的な知識がない初心者でも簡単にブログ更新できる点もWordPressを利用するメリットの一つです。
デメリット
セキュリティのリスクがある
WordPressは、利用者数の多さからハッカーなどに狙われる危険性が高く、一般的なHTMLサイトと比較して、セキュリティが弱いといった問題点があげられます。WordPressで作成したECサイトが被害にあうと、顧客情報が流出し2次被害が起こる可能性があるだけでなく、社会的な信用を失う危険性もあります。そのため、セキュリティに関する知識を身に付け、セキュリティ事故が起きないように注意しましょう。
最新の決済方法を取り入れにくい
初心者が自身で決済機能を1から作成するのは非常に難易度が高いため、初心者の多くは決済機能のプラグインを利用することになると思います。そのため、プラグインにある決済機能しかECサイトに取り入れることができないため、最新の決済方法をいち早く取り入れるのは難しいでしょう。決済方法が不十分だと購入をやめてしまう人もいるため、決済方法のプラグインを利用する際はなるべく決済機能の多いプラグインを使用しましょう。
高いデザイン性を求めるなら専門知識が必要
WordPressは初心者の方でも簡単に利用できます。しかし、デザイン性の高いECサイトを作成する場合は、プログラミングの知識が必要になります。その場合、プログラマーやデザイナーなどの知識を持っている人に作成を依頼することになりますが、制作費用などコストがかさむケースがあります。
まとめ
本記事では、初心者がスムーズにWordPressでECサイトを作る方法とメリットとデメリットについてご紹介しました。WordPressでECサイトを作成する最大のメリットは、やはり費用を安く抑えられる点です。小さくECサイトを作成したい方や資金に不安がある人などは今回紹介した内容を参考にWordPressでECサイトを作成してみてください。最後までご覧いただきありがとうございました。