誰でも気軽にECサイトを作成・運営できるようになった昨今、個人でも始めてみたいと考える人も多いでしょう。
そんな中で悩むのが、初心者でもECサイトが運営できるのか、低予算でも始められるのか、といった疑問です。
特に実際に始めるにあたって頭を悩ませるのが、ECサイトのデザインでしょう。
今回はこれからECサイトを始めたいと考えている初心者の方に向けて、おすすめのデザインを紹介します。
この記事でわかること
- 初心者でも参考にしたいECサイトのデザイン
- 低予算でも作れるECサイトのデザイン
参考にしやすいデザインとは?
ECサイトを作成する際に意識したいのがデザインです。
自分のお店を開くのなら、自分だけのデザインを使いたいと思うのは誰しも同じです。
現実でもそうですが、店主の趣味で彩られたお店はそれだけで魅力が溢れています。
そんなお店を作りたいものですが、ECサイトの場合、デザインは凝れば凝るほど難しくなるのが定例です。
またあまりにも物を配置しすぎても画面がゴチャゴチャしてしまい、顧客にとって買い物しにくい空間となってしまうでしょう。
所狭しと商品が置かれた狭い雑貨屋のようなものです。
そのためECサイトを開設する際は、なるべくシンプルなデザインにするのが定例です。
シンプルなデザインにすることで、運営する側にとってはページの管理がしやすく、顧客にとってはスムーズに買い物ができるため、メリットだらけになります。
更にシンプルゆえに作りやすいという最大のメリットもあるのが特徴となっています。
一方で普段ECサイトを利用していて、「素敵だな」と思ったデザインを参考にするのも良いでしょう。
ネットの世界には膨大な数のECサイトやWebページで溢れています。
その中には参考になるデザインのサイトが必ずあります。
自分が気に入ったサイトのデザインを参考にすることで、より良いお店にすることが可能です。
先人たちが試行錯誤の末にたどり着いたデザインを参考にしない手はありません。
これから説明するオススメのデザインも、
- シンプルで作りやすいサイト
- 素敵だと思えるデザインのサイト
の両方を対象にしています。
普段何気なく使っているECサイトに意識を向けて、良いなと思える部分を見つけるようにしていきましょう!
参考にしやすいおすすめデザイン10選
実際に参考にしやすいデザインはどのようなものがあるのでしょうか。
ここからは初心者でも参考にしやすいおすすめのデザインを10選紹介します。
是非参考にしてみてくださいね。
BAKE
オススメの理由
- 食べ物のシズル感を上手に表現している
- 写真が中心のためシンプルに商品のアピールへと繋がっている
- 食べている姿を想像できるような写真を使っている
BAKEといえば、言わずと知れた北海道生まれのチーズタルトです。
食べたことのある方も多いのでは無いでしょうか?
BAKEのホームページは見た人が「食べたい!」と思えるようなシズル感を強調しているデザインとなっています。
食べ物を扱うECサイトを立ち上げる際に参考になるサイトのひとつです。
ネスレ
オススメの理由
- カテゴリー別にわけられた商品が見やすい
- 単品購入・定期購入が可能かどうかを一目でわかるようにしている
ネスレといえば、誰しも一度は聞いたことがあるコーヒーメーカーです。
そのネスレが運営するECサイトもまた非常にシンプルでわかりやすいデザインになっています。
ネスレを代表するバリスタマシンはもちろん、キットカットやネロなどの商品をサイトに訪れた顧客が一目でわかるように表示させています。
商品購入では単品購入はもちろん、気に入ったコーヒーやお菓子を定期購入したいと思う層にも向けて、単品購入・定期購入が可能なのかどうかがページ内でわかるよう工夫されているのも良いポイントです。
サイトを使う人がどう感じるかを考えて作れた良いデザイン例となっています。
scop
オススメの理由
- ストーリーを中心に展開する商品紹介
- サイトを訪れた顧客を「自分事」に巻き込ませる記事
- カートへのスムーズな導線
scopは北欧系デザインの食器や家具を中心に取り扱っているセレクトショップです。
北欧系といえばオシャレなイメージですが、scopではそのオシャレな食器や家具をコラムとして紹介しています。
特筆すべきはその紹介方法で、「自分の家にこんな商品があったらなぁ」と想像力をふくらませるように作られているのが特徴です。
日常の風景に溶け込ませるように商品の写真を織り交ぜることで、顧客の購買欲をかき立てることに成功しています。
コラムの下には商品の個数を選択しカートにすぐ入れられるようになっているため、気がついたら買っている方も多いでしょう。
商品の紹介から購入までの導線が上手くデザインされた良い例です。
ACTUS
オススメの理由
- バナーを使った商品への誘導が上手い
- 商品説明ページの見やすさとわかりやすさ
日本全国に展開されているACTUSのECサイトもデザインの参考になる要素が多くあります。
ACTUSは家具・雑貨を扱っているためその商品数は非常に多いため、サイトを訪れた顧客が欲しい商品を探せることを第一に考えて構成されています。
そのために用いられているのがバナーであり、シーズンに合わせたバナーを利用することですぐに目当ての商品へ行くことが可能です。
目当ての商品の詳細ページには、写真と文字を使ったシンプルな説明になっていますが、ひと目でどんな商品ががわかります。
情報の削り方が非常に上手いため、シンプルなデザインにしたい際には参考になるサイトのひとつです。
重山陶器株式会社
オススメの理由
- カテゴリー別に検索しやすいデザイン
- 自分が食器を使った姿を思い浮かべられる写真
- 頑張れば手が届きそうな生活風景を撮影している
重山陶器株式会社は、その名の通り陶器を作っている蔵元です。
ECサイトにも力を入れており、制作した陶器をシリーズとカテゴリーでそれぞれわけてECサイト上で表示させています。
商品の詳細ページに飛ぶと非常にシンプルな説明で解説され、カートまでの距離も近いためすぐに購入できる工夫がされています。
商品を販売する際に参考になる良い例です。
あらい農園
オススメの理由
- 親近感のわくストーリー
- 野菜へのこだわりがわかる
- 宅配の金額がわかりやすく表示されている
あらい農園は京都市右京区に構える農園が運営しているECサイトです。
自身の農園で栽培した野菜を取り扱っていて、宅配の金額を目に見える場所に表示し、注文する人がわかりやすいように工夫されています。
また農家ならではの苦労やこだわり、畑を耕す様子などをコラムで書くことで、訪問者が信頼を抱きやすいように作られているのが良くわかります。
現在どんな野菜を収穫しているのかも表示されているため、無農薬の新鮮や野菜が欲しい! という方には非常に刺さるデザインです。
農家でもECサイトを運営できる良い例となっています。
神戸牛通販 神戸元町辰屋
オススメの理由
- 動画を使った圧倒的なシズル感の表現
- 食べたいと思わせる写真
- シーンに合わせた肉の紹介
神戸元町辰屋のホームページは、トップページの一番大きな場所に動画を使って肉を焼いているシーンを流しています。
しゃぶしゃぶ、焼き肉、ステーキ、すき焼きといった動画が切り替わりますが、そのどれもが美味しそうなものばかりなため、サイトを訪れた購入者が購入してしまうようになっています。
扱っている肉も様々なあるものの、プチご褒美やすき焼きといったように商品ごとに一言あるため、自分が食べたいシーンに合わせて迷うことなく選べるよう工夫されているのが特徴です。
TAKAMI
オススメの理由
- 商品紹介ページから定期購入へ繋げやすいデザイン
- スキンケアの大切さをわかりやすく説明しているページで購入のハードルを下げている
- サポートを目立つ位置に設置している
TAKAMIは角質ケアを中心に商品を展開しているブランドです。
そのため扱っている商品をいかにアピールし、定期購入に繋げるかを中心にしてデザインされています。
商品紹介ページでは冒頭に金額を提示し、すぐに下に何故ケアが必要なのかをわかりやすく説明した後、更に購入への導線を設置しています。
気になった商品がどのような目的で開発され、どのような効果を得られるのかを顧客が知りやすくなっているのです。
商品の効果を知ることで購入へのハードルも下がり、定期購入を赤字でアピールすることでお得感も強調されているため、購入しやすい流れを作っています。
商品紹介から購入までの流れが綺麗にデザインされている良い例です。
ネコノテパン工場
オススメの理由
- 社名に沿ったデザイン
- ゲームのように楽しく購入できる
- 昭和的な温もり
- 手書きのようなフォントを使っていて、暖かさを感じる
ネコノテパン工場は、広島県にあるパン製造工場のサイトです。
昭和レトロを彷彿とさせる背景に、実際の商品が並べられているというシンプルなデザインとなっています。
だからといってシンプルなだけではなく、合計金額がゲームのような表示をされていたり、手書きのようなフォントを使われていたりと、利用者の感情を揺さぶる工夫がされているのが特徴です。
購入までの導線も非常にシンプルなため、実際のお店のように楽しんで購入できる良いデザイン例でしょう。
BULK HOMME
オススメの理由
- 男性をターゲットにしたシンプルな色調
- 白と黒だけという思い切った色で高級感を出している
- 商品のキャッチコピーで興味を引く工夫がされている
- 化粧品の性能がバロメーターで表示されているため視覚的にわかりやすい
BULK HOMMEは男性向け化粧品ブランドのECサイトです。
大人の男性をターゲットにしているため、デザインは白と黒というシンプルながら高級感に溢れたものを採用しています。
特に化粧品が気になり始める30~40代が違和感なくサイトを使えるようなデザインなのは非常に参考になるでしょう。
また商品の詳細ページに関しても、魅力的なキャッチコピーに加え、性能をバロメーターで視覚的に表示しているため直感的にわかりやすいのもポイントです。
利用者が気軽に使えるように工夫された、シンプルながらも考えられたデザインとなっています。
まとめ
ECサイトのデザインは、運営するECサイトのコンセプトに沿ったものにするのが一番効果的です。
食を扱うサイトなら「食べたい!」と思わせるようなデザインであったり、インテリア・雑貨なら自分が実際に使ってみたシーンを想像できるようにデザインしたりと、ターゲットの深層心理に訴えるものを心がけましょう。
ECサイトは日々進化しています。
丸パクリするのは絶対にダメですが、様々なECサイトを参考にして自分だけのデザインのお店を作ってみてくださいね。