初心者必見!ECサイトの作り方や使用するプログラミング言語について詳しく解説

インターネット上で商品を売買できるECサイトを利用したことがある方は多いでしょう。

スマートフォンの利用率が8割を超えた昨今、誰もが気軽にインターネットにアクセスし買い物ができるようになり、ECサイトの需要がますます増えています。

本記事ではそんなECサイトの作り方と使用するプログラミング言語について、初心者の方にもわかりやすく解説します。

この記事でわかること

  1. ECサイトを作る方法
  2. ECサイトを自作する際に使うプログラミング言語とその知識

ECサイトを作る方法は全部で5つ

ECサイトを作ろうと考えた場合、まず作る方法を決める必要があります。

一口にECサイトを作ると言っても方法は様々あり、自分がどんな規模のECサイトを運営したいかによって決めなければいけません。

予算、取り扱う商品崇、想定する顧客数といった要素を想定した上で、どれが相応しいか選ぶようにしましょう

現在使われている主要なECサイト構築ツールは以下になります。

  • ASP
  • クラウドEC
  • パッケージ
  • フルクラッチ
  • オープンソース

ECサイトを作成する場合、上記のどれかを選べばOKです。

それぞれどのようなタイプなのか詳しく見てみましょう。

ASP

ASPは、事業所が提供するサービスを利用してECショップを作成する方法を指します。

CMでも流れている「BASE」「STORES」などが有名です。名前を耳にした方も多いでしょう。

ASPの最大の特徴はなんと言っても無料~月額数千円という安価な費用で利用できることで、システムも運営会社がメンテナンスしてくれるため常に最新の状態で使えます。

そのためネットショップの運営だけ集中したい方にはオススメのサービスです。

一方でカスタマイズ性には乏しく、多数あるデザインテンプレートを使っても誰かと被ってしまう可能性があります。

デザイン面にこだわる場合はオススメしません。

クラウドEC

クラウドサービスとは、クラウド上にあるプラットフォームからECサイトを構築・運営する方法です。

初めから必要な機能がそろっている上、システムが常に最新の状態に保てるため初心者にとって使いやすいサービスでしょう。

代表的なソフトは「メルカート」があり、国内外問わず多くのECサイトが活用しています。

自社でインフラを整える必要もないため、ECサイトの運営のに集中したい場合にもってこいのサービスです。

一方でタイムセールや限定品などを販売する場合、顧客が集中するとサーバーがダウンする可能性があり、別途対処が必要となります。

その場合、一時的にサーバーを増設したりなどの方法をとるようにしましょう。

パッケージ

パッケージでは、ベンダーが開発したECシステムってショップを開設する方法です。

企業のニーズによってシステムをカスタマイズして導入する方法が基本となります。

しかしながらベンダーに依頼する形となるため、初期費用が数百万円以上かかってしまいます。

そのためECパッケージを導入するのは年商1億円以上の企業が一般的となっており、個人や中小企業が導入するのは難しいでしょう。

また欠点として、パッケージはシステムが古くなった場合、リニューアルが必要となってしまう点があります。

リニューアルせずに使用することも可能ですが、古いVerはセキュリティ面の脆弱性もあるため推奨されていません。

これらの問題から、ECサイトに関する知識を持っている人間が必要であったりと導入面でのハードルが高い傾向にあります。

フルクラッチ

フルクラッチとは、ASPやクラウドといったソフトウェアを一切使用せずにECサイトを構築する方法です。

HTMLやCSSといった知識が必要となりますが、ゼロからECサイトを作るためカスタマイズの自由度が非常に高くなっています。

特に最大のメリットと言ってもいいのが、自社のイメージに沿ったECサイトを作れることであり、問題点や改善点があった場合にもすぐに対応が可能という点です。

システムトラブル時にも自社対応となるため、専門的な知識を持っている人間がいるなら大丈夫でしょう。

非常に魅力的なフルクラッチですが、莫大な費用と期間がかかるのが難点です。

ゼロベースからECサイトを作成するためソースコードを書けるエンジニアはもちろん、売上につなげるためのマーケターも必要不可欠となっています。

定年周期でシステムをリニューアルもしなければいけないため、予算・人員ともに確保できるだけの企業でなければ維持は難しいでしょう。

オープンソース

オープンソースとは、無料で提供されているECシステムを使ってECサイトを構築する方法です。

自由にダウンロードできるため、個人・企業問わず使えるのが最大の魅力となっています。

代表的なものでいえば、「EC-CUBE」が該当します。

プログラムソースが公開されているためカスタマイズ性も高く、プラグインによって機能を好きなだけ追加することも可能です。

一方でデザインに独自性を持たせようとするならHTML/CSSといった専門知識が必要になり、ある程度プログラミングに精通している人員が必要になります。

またシステム面は常にアップデートされていますが、オープンソースをカスタマイズした場合、最新Verを適用できないという大きなデメリットが生じます

オープンソースでECサイトを構築する際は、これらデメリットも加味した上で導入するようにしましょう。

必要になるプログラム言語

ECサイトを構築する場合、ASPなどの決まったパッケージで提供されているもの以外は、プログラム言語が必要になります。

無料の範囲で満足できるのであれば問題ありませんが、やはりお店に独自性を持たせようと思うとカスタマイズは必須です。

そうなった場合に活躍してくれるのがプログラム言語となります。

基本的にECサイトを運営するにおいて使用する言語は、

  • PHP
  • MySQL
  • HTML/CSS
  • JavaScript

これら4種類でOKです。

全てを覚えておく必要は全くありませんが、ある程度理解しておくことをオススメします。

特にHTML/CSSを理解していると、他者のECサイトでソースコードを表示した際に勉強になるため覚えておいて損はありませんよ。

PHP

PHPは、主にサーバー側で利用されている言語です。

Webページを作成するための機能を多くそろえているのが特徴で、以下のようなページで使われています。

  • 会員ログインページ
  • お問い合わせフォーム
  • 管理画面(商品登録、在庫管理)
  • 投稿(保存、変更、削除)

どれかは実際に使ったことがあるページでしょう。

Webでの動作で、どういう流れでWebページに表示させるか、といった主に動的な部分に必要となります。

サーバーをレンタルした場合、PHPをアップデートさせることで動作が軽くなったり最新Verになったりするため、ECサイトだけでなくWeb全体で必要な言語です。

MySQL

MySQLは難しそうな名前をしていますが、簡単に言うとデータベース管理システムです。

ECサイトの場合、顧客の名前・住所・電話番号といったデータを格納する役割を果たします。

イメージとしてば、顧客データが入力されたExcelを思い浮かべていただければOKです。

顧客の個人情報の他、商品の名前、詳細、金額、購入日といった購入履歴に関連する情報もMySQLで管理しています。

ECサイトを運営する上で必ず必要となる言語なため、覚えておきましょう。

HTML/CSS

HTML/CSSはプログラム言語をあまり知らない方でも聞いたことがあるくらいメジャーな言語です。

これらは主にWebページのデザインで使用されており、今こうしてご覧いただいているページも全てHTMLで構成されています。

HTMLは全体のデザインはもちろん、スマートフォンに対応するデザインに変更したり、画像の表示、リンクの追加など仕様する場面が非常に多いのが特徴です。

WordPressのようなCMSの場合、知識がなくても使用できますが、HTMLを理解していると自分で好きなようにカスタマイズできるためブロガーを含め推奨している人は多いです。

一方のCSSは、主に文章のスタイルや装飾で利用されます。

太字であったり斜め字マーカーもCSSによるものです。

イメージとしては、Wordで作れた文書を装飾するのが一番近いでしょう。

HTMLがページ全体を作る言語だとしたら、CSSはHTMLで作られたページの体裁を綺麗に整える言語です。

そのためHTMLとCSSはセットで身に付けるのが定番です。

JavaScript

JavaScriptもまたメジャーなプログラム言語です。

むしろプログラミングを学ぼうと思ったらまずJavaScriptという方も多いのではないでしょうか。

Javascriptは主にHTMLやCSSでデザインしたパーツを動的に動かす役割を担っており、例えばメニューボタンが自動で展開したり、色が変化したりといった使い方が可能です。

他にも保険の見積もりページで数字を入力すると自動で結果が出たり、ブラウザで動作する簡単なゲームにも利用されています。

EC部分においては非常に重要な役割も果たしており、クレジットカードの安全な決済を目的に、JavaScriptで作成されたトークン型の決済が用いられたりしています。

これはクレジットカード情報をトークンに置き換えて決済する方法なため、利用者が情報を第三者に抜き取られることなく安心してECを利用できる手法です。

ECサイトの重要な部分で必要な言語なので、覚えておいて損はないでしょう。

まとめ

ECサイトを作成する方法はいくつかありますが、ASPやクラウドECを除けば、ある程度のプログラム言語の知識が必要となります。

自分が実際に活用するのはもちろん、プログラム言語を知っておくと、他のサイトのソースコードを見るだけでおおよその構造が理解できます。

特にHTML/CSSは全てのWebページに共通する言語なため、学んでおいて損はないでしょう。

プログラム言語を学ぶことでECサイトをイチから作成することも夢ではありません。

オリジナルのECサイトをフルクラッチで作りたいと考えている個人・企業の方はプログラム言語を学んでみることをオススメします。